充実のショートツーリング   

7月7日(火)七夕。

ほぼ一ヶ月ぶりに遊びで自転車に乗りました。
自転車に乗り始めたころは、ただ自転車に乗っていれば楽しかったし、だんだん走れるようになることが喜びでもありましたが、今はそんなことで楽しさを感じられなくなってます。
ツーリングに行って美味しいモノを食べる、キレイな景色を見る。
それも最近は物足りない。
知性や感性を、精神性を、もっと刺激するような何かをどうしても求めてしまう。

ということで、今回、目的地に選んだのは伊豆山にある「興亜観音」。
第二の靖国とも言われているようですが、大東亜戦争でいわゆるA級戦犯として処刑された人たちの遺灰が葬られている場所です。
親中派として知られた松井石根陸軍大将が、ここに建立した観音像は松井石根が転戦した中国各地の戦場の土を材料として作られており、日華事変で命を落とした日本兵士と中国兵士を弔っています。
松井石根閣下は中国を愛していたと言われているのに、いわゆる南京大虐殺の責任を問われて極東軍事裁判(東京裁判)で死刑が確定しました。


さて、今回の行程です。
自宅の大船を9時過ぎに出発して、湘南の海沿いを走って小田原へ。
その後、箱根湯本から箱根旧道を上りました。

昨年11月の事故以前は、自宅から箱根の入り口までの約40kmをアベレージ31km/hで走れたこともありましたが、今回は27km/hでした。
まだ身体が少し痛みます。

そんな状態だったので、今回はスピードにこだわることを諦めて、いつもとは違う楽しみ方をしようと思って考えたのがアウター縛り。
箱根旧道をフロントはアウター固定で、リアはなるべく重めのギアで上り切ることを目標に頑張ってみました。
d0010496_11332237.jpg

以前、椿ラインをアウター縛りで上ったときは、リアはロー側のギアを2枚残しで上れましたが、さすがに勾配のキツい箱根旧道。
甘くなかったです。

箱根湯本から橋を渡って旧道に入ってしばらくすると、いきなり勾配がキツい坂が現れます。
気持ちが萎えますな。
d0010496_11324262.jpg


七曲あたりから10%〜12%級の坂が連続。
ケイデンスは20まで落ちてスピードは5km/hなんていう場面もあって止まりそうでした。
ペダルを踏み下ろすにも、まるで懸垂をしているかのようにハンドルを思い切り引き、全身の筋肉を総動員。
きっとすごい形相だったと思います。

結局箱根湯本から1時間10分近くかかってお玉が池に到着。
腿の内側が痙攣する寸前でした。
d0010496_114538100.jpg


まあ、でも、上れたから満足。
いずれはシングルギアの自転車でロングツーリングをしたいと思っているので、50Tx23Tぐらいのギア比であれば、余程の激坂でない限り走れるってことがわかって良かった。

山の上は霧雨が降っていたので寒かったです。
天気はこんな。
これでは織姫様に会えそうにありません。
d0010496_11485512.jpg


ここで思い出したのがあの方。
箱根には極東軍事裁判で裁判そのものが法的根拠を欠くということを主張し被告全員の無罪を主張したパール判事の記念館があります。
「パール下中記念館」という名前です。
ここは事前に電話予約をしなければ中には入れないのですが、立ち寄ってちょっと覗いてきました。
d0010496_11523182.jpg

ここはあまり整備もされていないし、建物もだいぶ傷んで汚れているのが少し残念な気持ちになります。

当初は、ここから大観山まで上って椿ラインを下り伊豆山を目指すつもりでしたが、予定を変更して熱海峠から熱海に下って伊豆山を目指すルートにしました。
箱根峠を越えてしまえば、ほとんど下りなのでらくちん。
低い雲がたれこめた陰鬱な天気ですが、自転車で走るにはちょうどいい気温でした。
d0010496_11561340.jpg


熱海のコンビニで軽く腹ごしらえをして興亜観音へ。
国道から細い道に入り坂道を上って行くわけですが、入り口でいきなりゴメンナサイ。
勾配は20%ほどで、濡れていたり苔があったりで、自転車に乗って上れません。
アウター縛りなんてもってのほか。
すぐに諦めて歩くことに。
d0010496_1159897.jpg


20分ぐらい自転車をひいて辿り着いた興亜観音。
d0010496_121054.jpg

海の彼方を見ているようです。
たぶん中国の方を見てるんでしょうね。
d0010496_1214312.jpg

この観音をお守りされている年配の女性が来てくれて、本堂を開けてくれました。
本堂の中には松井閣下の写真や当時の資料など、いろいろなモノが置かれています。
お線香をあげ手を合わせる。
先ほどの方が、この観音の成り立ちなどを説明してくれます。
とても穏やかな表情の優しい方。
日本人らしい日本人っていう感じの方です。
d0010496_1231797.jpg

この写真は七士之碑というもので、1971年に赤軍派の爆破により破壊されて修復されたもの。
そういう話を聞くと悲しい気持ちになりますな。
無礼というか不敬というか。
d0010496_1261822.jpg


お参りの後は本堂の隣りにある休憩所で一服。
先ほどの方がお茶とお菓子でもてなしてくれました。
いろいろ世間話をしていると、一人の男性がやってきて談笑。
自衛隊に保管されている松井閣下の遺書や皇后陛下が松井閣下に贈られた手編みのマフラーの写真を見せてもらいました。

暗くならないうちに帰宅しようと思っていたので、お先に失礼させていただくことにしましたが、帰りがけにこんなのをいただきました。
d0010496_12123552.jpg

松井閣下はこの観音を建立し、毎朝、観音経をあげていたそうです。

帰り道は若干の追い風。
湯河原から真鶴の旧道を走って小田原で水分を補給をし、茅ヶ崎までは快調に飛ばす。
d0010496_12154789.jpg


たった142kmのツーリングでしたが、非常に中身は濃かったです。
[PR]

by kazz12211 | 2009-07-08 12:21 | 自転車

Link:
    My Photo BLOG so beautiful world
    My Interest kazz on the net

<< 湖三昧のはずが計画倒れ 仕事帰りに >>