鎮魂ライド   

この数年、広島、長崎への原爆投下があった日から終戦の日にかけて、自分なりに鎮魂をするようにしています。
昨年は7日間の断食をしましたが、今年は何か別のことをしようと考えていました。
そこで考えついたのが「鎮魂ライド」。

8月8日の夜7時の食事を最後に、8月9日の深夜0時まで断食をしながら、自転車でロングライドをする。
自転車ツーリングは一人になって自分と向き合う機会を与えてくれる。
戦争中は原爆や空襲で多くの人が無惨にも命を落とし、また、東南アジアや遠く離れた南の島では多くの日本兵たちが、死力を尽くして戦い命を落とした。
戦後のどん底から這い上がり今のような日本を築いてきた日本人がいて、飲まず食わずで必死の抵抗をして日本を護ろうとした日本人がいた。
そういう先人たちの苦労をほんの少しだけ自分に引き寄せ、過去・現在・未来を想う機会を作ってみたかった。

前夜7時が最後の食事だったので、朝起きた時点ですでに空腹。
急いで仕度をして5時半に大船の自宅を出発し伊豆半島を目指す。
天気は薄曇り。
日中は33度ぐらいまで気温が上がった。
湿度も高く常に汗が出ていた。

自宅を出て40km地点の小田原を通過したのが7時。
アベレージは29km/h。
飛ばせるだけ飛ばそうと思った。
60km地点の湯河原まではアベレージ29km/h。
80km地点の伊東まではアベレージ28.4km/h。
ここまでに口に入れたのは水とお茶のみ。

ハンガーノックは90km地点でやってきた。
普段なら走っているときに眠くなることはないのに、瞼が落ちてきて目が開けていられない。
スピードもどんどん落ちてきて、伊豆高原の手前でアベレージが28.1km/hに落ちたかと思ったら、身体に力が入らなくなる。
危険を感じたので急いでコンビニに飛び込み、日陰に座り込んで休んだら、まるで燃えていた火が消えたように眠ってしまった。

人間の身体には3時間ぐらいは活動できるだけのグリコーゲン(エネルギー源)が蓄えられていると言いますが、それを裏付けるように走行時間が3時間を少し超えたあたりでやってきたハンガーノック。
ここで初めて脂肪の燃焼を助けるという飲み物を買って飲みました。(18kcalあった)

日陰で2時間近く眠り、目を覚まして西に向かって黙祷。
先を急ぐ。
身体は燃えかすのようで、100km地点でアベレージは26.4km/hに、下田到着時(135km地点)ではアベレージは26.1km/hに下がる。
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幸い、この日は雲が多く風もあったので、走っているとそれほど暑くない。
それでも汗は出続けているので、ミネラルやビタミンがどんどん身体から出て行くためか、ゆっくり走っていても疲労物質は溜まって行くし、身体の動きも緩慢。
走り続けるために野菜ジュース(77kcal)を補給して石廊崎を目指す。

何度か走った伊豆半島。
海沿いのルートとは言っても、町と町の間はちょっとした峠道のように長い上り区間がある。
石廊崎を通過したときは疲労困憊でアベレージも24km/hまで落ちていた。
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戦時中の日本軍の戦いの様子が書かれた本を何冊か読んで、いろいろと自分の中で当時の状況をイメージしていた。
硫黄島では火山の熱で息をするのも大変な壕の中で必死の抵抗をした日本軍。
インパール作戦ではジャングルの中を20日間かけて歩いて敵陣をめざし、荷物を運ぶ馬や牛が途中で倒れ、英国軍の反撃に押されてジャングルの中を飲まず食わずで敗走し、ジャングルの中で多くの日本兵が伝染病にかかり飢えで亡くなった。

硫黄島では冷たい水が飲めなかったらしい。
現代に生きる僕たちは、コンビニに行けば冷たい水を飲む事ができる。
餓死をするようなこともない。
ロードバイクは大きな荷物を運ぶこともできないし一人しか乗れない、言わば実用性などほとんどない贅沢品。
豊かな日本に生きていることを実感する。
この日本を残すために決死の戦いをした英霊に感謝。

石廊崎から三津までの南伊豆・西伊豆のルートはアップダウンがかなり厳しい。
野菜ジュース補給をして雲見に差し掛かったころはアベレージは22km/hまで落ちてた。
頑張って走ることはできない。
そこからはひたすら走り続けるだけ。
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今回はいつもなら100枚〜200枚は撮ってもおかしくない行程なのに、一日を通じて10枚しか撮ってない。
撮る余裕がなかったこともあるけれど、お腹が空いたのを、疲れて身体が思うように動かないのを忘れるくらい心を空っぽにしてた。

松崎〜土肥、土肥〜戸田、戸田〜三津と上ったり下ったりを繰り返し、三島に着いたのが深夜0時40分。
断食が明けたのでファミレスに入る。
アベレージは21km/hまで落ちた。
食欲はない。
注文した「冷やし担々麺」も3分の1ほどを食べるのがやっと。
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最後の箱根越えに備えてコーラやオレンジジュースでカロリーを補給。
炎症を起こした脚をアイシングしてやる。
いつの間にかウトウトしていた。
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三島を出るときは雷が光り大雨が降ってきた。

三島から国道一号をゆるゆる上って箱根峠へ。
台風かと思うような豪雨と強い風。
雨が当たって身体が痛い。
短時間に大量に降った雨で道路は川のよう。

4時半に箱根峠を通過して、箱根旧道を下って湯本へ。
水のカーテンのように見える雨。
道路は川のよう。
必死でスピードを抑えて急勾配を下る。
油断をしたらブレーキが間に合わずにカーブを飛び出しそうだった。

小田原に到着したのは5時半を少し回ったころ。
暖かいコーヒーを流し込み、親切なコンビニの店員さんがくれたタオルで身体を拭いて雨宿りする。
その後、ところどころ冠水した国道一号線、国道134号線を目一杯飛ばし、自宅に着いたのが7時半少し前。
自宅周辺も豪雨の影響でところどころが冠水していた。

総走行距離は345km。
アベレージは21.1km/h。

次はもっと頑張ろう。
ニッポン万歳!

こんなルートでした。
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by kazz12211 | 2009-08-10 14:49 | 自転車

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